工場の仲介依頼 用途規制について
昨日弊社で物件管理をさせていただいているオーナー様より、小さな自動車の整備工場をやりたいので対応できる倉庫や工場を探して欲しいとご依頼をいただきました。
オーナー様は自動車が趣味でご自身の趣味も講じての事業をやり始めたいとの事でした。
既に整備機材もお持ちのため場所があればすぐにスタートできる!とのことで物件を探し始めたのですが・・・
1:工場物件は絶対数が少ない
なかなか無いんですよね~(^_^;)
倉庫や工場はそもそも絶対数が少なく、特に工場となると更に数が少なくなってしまいます。
物件が仮にあったとしても土地に係る「用途地域」の種類によっては営業できないジャンルや面積の規定などもあるため見つかったすべての物件で整備工場ができるわけではないのです。
過去に弊社のお客様でもとある事業を行うためにテナントを借りたのですが、行政に申請をした結果その建物ではできないと言われ、お困りの方もいらっしゃいました。
新規で始める方でそのあたりの申請などについてあまり詳しくなかったようで、弊社でも色々とお手伝いをさせていただき、申請も無事通り事なきを得ましたが、事前に各業種を取りまとめる行政や団体などに許認可関係はしっかりと確認を取ることが重要です。
土地の用途に関しては不動産会社で把握はできますが、各業種の専門の許認可、許可申請等になると専門外のため、お客様ご自身がしっかりと確認をして進めて行かなくてはならないため不動産会社に一任をしないでちゃんと確認をするようにしましょう!
2:倉庫や工場物件は市街化調整区域に多い
札幌市の場合、弊社のある白石区を例にすると川北、東米里、米里など市街化調整区域のあるエリアで小さな倉庫や工場が点在しています。
住宅街の中などでは規制も厳しいため大規模な工場などはあまりなく、ある場合はほぼ老舗の工場さんか大手ディーラー系の工場などが多いですよね。
倉庫ならそこまで規制はないでしょうが・・工場となると騒音や振動、危険性など様々な要因から規制が厳しくなっているのです。
市街化調整区域の場合、地価も安いため、土地がひろく、中古車販売業や建築会社の土場、整備工場や製造工場など車両台数の多い業態でも開業しやすいのが大きな理由だと思います。
しかしながら需要が高いためかなかなか募集になっている物件も少ないのが実情。
募集になっても小規模なものほどすぐ成約になるイメージです。
資金のある方は・・・ご自身で確認申請も出さずに建築してしまう方も中にはいるようですが・・・
違法なのでご注意を(笑)
行政に申請をして許可されれば合法的に建築をすることができる場合もあります。
未登記の倉庫なども多い地域ですが、許可が降りる内容なのであればしっかりと許可をして合法的に話をすすめるのが一番ですので是非法を遵守して事業を開始しましょう!
3:事業を始める方は「用途規制」や「許認可」を事前に調査!
ということで今回は工場の仲介をご依頼いただいた流れで用途規制に関しての説明となりました。
工場だけではなく、今流行りの介護関係の事業だと建物に対しての規制や基準も厳しい業界です。
「これは儲かる!」と思い話を進めていった結果、土地や建物の規制に引っかかって開業できない!
なんてことにならないためにも不動産会社、行政、各種士業などにしっかりと確認をしながら話を進めていくように心がけて下さい☆

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