1月中旬頃から問い合わせ増加傾向
沈黙の年末年始が終わり、売買物件にも動きが見られてきました。
土地、戸建、マンション問わず、内覧のご希望の問い合わせが増えてきています。
春の入学前のお引越しや雪解け後の新築建築に向けてお客様が動き始めています。
土地の問い合わせ
昨年から土地の問い合わせは減少傾向にあると感じます。
建築資材の高騰、燃料費の高騰などが原因で住宅建築費用が大きく値上がりしているのが原因と考えられますが、以前なら更地であればすぐに各住宅メーカーの営業からたくさんの問い合わせを頂いておりましたが、昨今は非常に問い合わせが乏しい状況です。
高騰していた札幌市の土地価格も相まって、土地高値・建築費高値で新築需要が急激に落ち込んでいる状況です。
そんな中で、「今なら高く売れます!」という媒介を取りたいがゆえに無責任な査定をする不動産業者の設定した価格ではなく、市況を十分に理解し、納得していただけた売主様が設定してくれた適正価格で販売をしている土地に関しては十分問い合わせをもらうことができており、早期に売却ができている現状があります。
近隣がこの値段だから、という理由で近い価格に設定をしてもそれが実際には相場よりも高額であれば意味がありません。なぜならば売れないからです。
買い手の気持ちや市況も考え、売主様も納得ができる価格帯に設定することがこの建築費高騰時代の土地売却戦略と言えるかもしれません。
中古住宅の問い合わせ
中古住宅は上記の理由で新築を断念される方が流れてくると予想されますが、新築を建てたかったお客様が築35年の物件を検討されるという可能性は低く、比較的築浅の物件に限定されてくるのではないかと考えます。
一方で築古の中古住宅では、修繕履歴の開示、一部リフォームを施してから売却するなどの対策で、購入のハードルを下げ、問い合わせを獲得し成約につなげることができる傾向にあります。
具体的には室内の内装だけは売主様が事前に行っておくなどです
内覧時の印象が全く変わるのと、買主がリフォームする箇所を水廻りだけ、などに限定して検討ができるからです。
外壁や屋根の修繕を○○年に実施した、給水管の交換を昨年したなど、売主様がケアした内容を全て開示すると将来的な必要経費が抑えられるという理由でより購入へのハードルが下がります。
中古マンションの問い合わせ
買取再販業者のリフォーム後マンションの売れ行きはあまり芳しくありません。
ここ数年の価格高騰の中で高値買取を行っているため、価格が高くなっているからです。
中央区のマンションは依然として高値相場ではありますが、そこから離れたエリアに関しては引っ張られた価格から徐々に値下げをしていかなくては今年の販売はすこし厳しいものになるかもしれません。
築20年以降のマンションの売却に関してはより市場動向の調査と、販売戦略が問われる状況です。
依然として厳しい市況ではあるものの
今の札幌の不動産市況は若干厳しい状態と言えます。
同業他社、買取業者、建築業者、どこと話しても渋い反応が多いのが現状です。
スタートの価格設定や販売戦略、売主様と仲介業者の意思疎通が重要であり、不動産会社にお任せ、言われて通りにするという形ではなく、自分の物件を売るために不動産業者と一緒になって戦う!くらいの思いを持って販売について打合せをしていくと良いでしょう。
買い手が求めている条件になれば、不動産は売れます
このポイントを探すのが難しいのですけどね・・・
以上、札幌市の市場動向を簡単にご説明致しました。

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