【解体更地渡し】 埋設物が出てくる可能性は0ではない⁉︎
弊社で不動産売却の専任媒介契約にてお預かりしておりました札幌市豊平区の土地(古家あり)が無事ご契約となり、残置物の撤去、建物解体と進めてまいりましたところ、、、予想もしない埋設物達がじゃんじゃん出てきてしまったケースをご紹介します。
売主様は高齢の親御さん、お子様等で売却活動を開始
弊社ホームページをご覧になったお客様からのご相談から正式に媒介契約を結ばせていただき販売開始をさせていただいた案件でした。
お亡くなりになったお父様が収集癖のある方でさらになんでもご自身で修理したり作成したりする行動力のある方だったため、建物の倉庫や敷地内にはすごい量の残置物がありました。
一般的な家財だけではなく、柱やプラストサッシなどの建材、そして大量の絨毯と植木鉢。
半端ではない量が至る所に詰められていました。
目視できる全てを撤去したものの、、、
目に見える部分の全てを撤去してもらいましたが、、、敷地や隣地(新たな公園敷地)の地面の踏み心地がおかしい?
これはもしかして、、、
と地面を掘り返してみるとびっくり仰天!
地面と思っていた場所は全て同じような残置物が敷き詰められており、その上に大量の絨毯が敷かれ、土や草が生え自然と一体化されていたのです( ; ; )
掘っても掘っても次々と出てくる残置物
その範囲は次々に広がっていきます。。
結果的に当社の見積もりよりも数十万円の追加費用が発生する物量となりました。
恐ろしや自然の力。
数十年の時を経て一体化されており、ご家族も気づいていなかったと言う事です。
いよいよ建物の解体に。あれ?遺跡発掘現場みたい?
1番の懸念材料でした残地物の撤去が完了して、一安心し、やっと建物の解体に進み始めました。
解体は順調に進み、全ての立ちものがなくなり、最後はお庭の一部分を壊し始めたところでした。。
土を掘ると、、、
「ガガガ!ガシャ!」と激しい音が聞こえます。
いや予感がするなと解体屋さんの営業の方と見ていると、、、
出てくる出てくる
大量の植木鉢やゴミ等が。。
その様は遺跡発掘で大量に土器が出できているような有様です。
さらにコンクリートのガラやレンガなど、旧建物の基礎なのかと思われるゴミまで出てきました。
こちらも全て撤去し、無事綺麗な状態でお引き渡しができるようになり一安心ではありますが、最終的に残置物、解体の見積もりは合わせて100万弱の追加費用が発生してしまいました。
恐怖の埋設物、正確に把握するのは困難です。
娘さん等も子供だった為、家が立つ前の状態や歴史はわからないと言う事で旧建物の基礎なのか、お父さんが埋めたものなのかはわからないままでしたが「何が埋まっているかわからないというのは怖いし困るね、、」とおっしゃっていました。
解体業者さんも、場所によってはかなりの量が埋まっていて、追加で数百万円になってしまうケースもあったとの事。
特殊な埋設物(医療廃棄物など)が見つかってしまったケースなどが該当するようです。
埋設物調査まではしないにしても、地歴調査まではしておく方が無難です
自宅が建つ前に何があったか?
土地の使用歴を調べることを地歴調査と言います。
国土地理院のホームページで過去の航空写真などを確認して自宅が建つ前、この土地はどんな状況だったのか?
と言うことを調べておくと万が一のケースを避けることができるかもしれません。
不動産を売却する際に建物の解体が必要となった場合の埋設物の注意点でした。

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