2023年札幌市の不動産市況の所感
コロナ禍も順調に取引されていた札幌市の不動産。価格も上昇今が売り時!と感じていたかもたくさんいらっしゃると思います。
2023年になり9ヶ月、当社が感じた市況をご説明いたします。
結論:大変売れ辛くなってきています
何もよりも建築価格の高騰の影響が大きくのしかかっているように思います。
昨年までは広告を出せばすぐさま売れていった人気エリアの土地も、反響数が激減しています。
住宅メーカーの話でも、新築以来の絶対数が減っている、建物の価格が高くなっているのもあり、予算を超えてしまい失注となるケースも増えてある。との事でした。
同様に中古住宅についても全体的に反客数は下がってきています。
このエリアならかなりの問い合わせが期待できるであろう。と想定した物件でも、、、
あれ?と感じる程度しか反響が来ないという状況が多いです。
価格付けの重要性。1年以上売れていない場合は大幅な改定も検討するべき
販売開始価格の設定が非常に重要となっています。
高く売りたいと言う気持ちは当たり前なのですが、相場より高い場合ほぼ反響が来ないと言うことになりかねない状況です。
そもそも「相場」と言われている価格が高くないか?←昨年以前の査定価額の場合現在では明らかに高値となっているケースがほとんどです。
近隣の相場に合わせているが反響が来ない←事例として使用している競合の案件がそもそも高値の可能性があります
反面、上記の事情をご理解いただいた売主様はの案件で明らかに周りと比べて高くない(格安と言うわけではない)価格設定の場合、今の厳しい状況の中でもすんなりと1ヶ月ほどで売却成功となるケースが多いです。
買主の情報収集力を侮ってはいけない。下落傾向であることを理解しています。
ご対応させていただいた方々の話を聞くと、本当にたくさんの情報を調べている方が多くなっています。
複数のサイトを調べて相場価格、路線価までを調べて高いか安いかの判断をされている方もいらっしゃいます。
「ここから数年かけて下がってきますよね!」とお話しされる方も多くなってきています。
これについては私ども不動産会社も同様で、すでに下がり傾向になっており、販売価格を下げなくては売れない。と説明する業者も増えてきています。
2022年までの不動産バブルは終了しているという事実
売主様にとっては悲しい事実になってしまいますが、びっくりするほど高く売れた!と言うケースはかなり減ってきているのが現状です。
高く売りますよ!と宣言をする会社よりも、厳しい市況の中でいかに確実に売却を実現するかと言う点を売主様と一緒に考え実践できる不動産会社を見つけることがこれから数年の札幌市の不動産売却の秘訣かもしれませんね。
皆様はどう考えられますでしょうか?

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