大規模漏水の原因が判明
予定通り工事機材や材料が届き、職人さん達数名が待ち構えています。
事前に何日も準備をした工事計画が、とんだ結果に終わったのです。
⑴床下点検口の発見
嬉しい誤算がひとつ。
建築図面に記載がなく、点検口がない物件なのだ、床コンクリートをはつるしかない!という結果になっていたのですが、、
予定していた号室に入室。
正直かなりのお荷物が多く、床が見えないような状況でした。
荷物を掻き分け、冷蔵庫をズラすと…
なんと床下に入れる点検口があったのです!
これでコンクリートの削り作業はおそらく必要がなくなったと皆で安堵し、恐る恐る地下を覗いてみました。
⑵予想通りの水だまり
床下には大量の水が…
しかしおかしいのです。
吸水管からまずは漏れていません。
予想外に錆や腐食も少なく、意外な結果でした。
ですが、、、
今度は予想外に上階から菅を伝って大量の水が落ちてきています。
⑶衝撃の結果
今回の原因が判明しました。
1から5号室までの5系統ある給水管のうち2系統で同じことが起きていました。
該当する号室タイプの上階全ての部屋に立ち入り調査をしたところ…
なんと最上階の入居者さんが、本来使用しない、通常触ってはいけないバルブを全開に開いてしまっており、4階まで上がった水が全て水抜きされ、ただ流れしてしまっていたのです。
禁断のバルブを閉めると…
すぐに復旧しました…
⑷全業者さんが唖然
とんだ結末に、、、
その場にいた全員が唖然としました。
同時におおごとにならなくてよかったと皆で安堵しました。
該当の入居者2名に確認をしても
「そんなところ触ったこともない!」
との回答。
入居者さん以外にそのタイミングでバルブを開くことができないのですが、証拠もないので特に追求することはありませんでした。
⑸全20戸を断水にした事件は終了
約1週間に渡り全20戸を断水にした大惨事でしたがその終結はあっけないものでした。
オーナーはこれを期に配管の劣化状況もわかったし、、、
との事で費用もかかりましたがなんとか無事終わってよかったと言っていただけました。
事件開始より毎日物件に行って調査をしたり、入居者さんと話したりしていたので私と入居者さんのつながりは深くなりましたが…(笑)
なんだかしっくりこない漏水事故なのでした。
築古の物件で設計図や配管図面もなく、所有者が数名変わっており、従前の管理会社からの引き継ぎ内容も細かくない、そんな状況が今回の事件の早期解決の邪魔をしたように思えます。
オーナーさんは設計図や配管図面を大切に保管し、すぐに調べることができるようにしておくと良いです。

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