入居者向け 現状回復トラブル!結露・カビを防ぐ!
本日は皆様を悩ます結露とカビに関してのお話をしたいと思います。
結露とカビは賃貸の入居者の場合は退去時の原状回復問題に。
所有されてる方にはいつか売買をされる際に価格低下やマイナスポイントの原因に。
そんな憎き結露・カビの対策についてお伝えいたします!
1:結露とカビは何故起きる??
まずは何故結露が起こるのか・何故カビが発生するのかの原因を知ることが大事です!
簡単に言うと結露とは壁やガラスの面を挟んで生まれる温度差が原因で発生します。
空気は暖かい時は多くの水分(水蒸気)を含むことができます。しかし温度が低くなると空気中に保有できる水分(水蒸気)量が少なくなるため、空気中に保有できなくなった水分が壁や窓ガラスなどの面に付着して結露が起きるという流れになります。
その為、断熱性能の低い築古の物件などで結露は起こりやすく、冬場になり外気温が低くなると外気に触れている壁面の温度が下がり、室内の暖かい空気がそこに触れて温度が下がることにより、保有できなくなった水分が壁に付着してしまうわけです。
2:断熱性能の高い物件は結露しない
北海道においては特に断熱性能は重要視されるポイントですが、外断熱などで外気の冷たい気温が室内壁面に影響を及ぼさないような場合には室内壁面に結露が起こらないです。また、気密性も重要なポイントで、気密性が低く、室内の空気の出入りが多い場合は室内の水蒸気量が低くなるため以外に結露が起きなかったりもします。
3:どうすれば結露を防ぐことができるの?
一番のポイントはこちら
「こまめな換気」
要は室内の水蒸気量を低くすれば、室内の温度が下がった時にも結露が起きにくいのです。
例)A:水蒸気量100 → 水蒸気量80+結露分20 気温が下がった時に保有仕切れない水分が結露になります。
B:水蒸気量60 → 水蒸気量60 気温が下がっても最初から水分量が少ないと結露しない
①冬場でも数時間に一回窓を開けて空気を入れ替える
②室内の壁に設置されている換気ガラリは常に開けておく、ロスナイなどの強制換気システムは24時間回す
③洗濯物の部屋干し・加湿器の多用・長時間の煮炊き時は特に換気も意識する
④入浴後は浴室内が乾燥するまで必ず換気扇を回し続ける。
などが対応策になります。
賃貸物件などでの一番の原因は④のお風呂場の換気を怠ったための結露です。
4: その他の原因もあります!
入居者人数が多い家、家具等の設置物が多い家も注意が必要です。
人間がその場にいるだけで呼吸をしているので吐いた息の中にも水蒸気は含まれています。そのため入居者の数が多いとそれだけで水蒸気量が多くなります。特に小さな子供は呼吸数も多く、汗もかきやすいため、小さなお子様が寝ているお部屋などでは結露が起こりやすいといえます。(私の息子が寝ている部屋も窓が結露していました・・)
また、大型の家具を沢山設置されている方は家具の裏(壁と家具の間)も注意が必要です。
家具の裏もそうですが、収納内など空気の循環が行われづらい箇所には水蒸気が停滞し、じっと隠れているため結露やカビの発生につながりやすいです。
その為そこまで頻繁ではなくてもよいですが、お掃除際に収納のドアも開けて換気(ドライヤーや扇風機で風を送るとより効果的)、家具はピッタリと設置しないなどの対策で発生を軽減させることができます。
5:カビの発生を抑える
こちらは以外に単純なのですが・・・
要するに上記に掲載した結露対策です。
結露が起こらない。水分がないとカビはほぼ発生しません。
また心配な方はカビが発生しやすそうな部屋の角などをアルコールスプレーで掃除をするとより発生を抑制できるはずです。
私は数年前に築古の鉄筋マンションに一人暮らしをしていたのですが、カビや結露を恐れるあまり、室内の湿度に気を配り、常に換気、除湿機の多用を心がけていました。その結果結露とカビには一切出会うことなく、平穏無事に退去をすることが出来ました。
6:まとめ
①冬場でも数時間に一回窓を開けて空気を入れ替える
②室内の壁に設置されている換気ガラリは常に開けておく、ロスナイなどの強制換気システムは24時間回す
③洗濯物の部屋干し・加湿器の多用・長時間の煮炊き時は特に換気も意識する
④入浴後は浴室内が乾燥するまで必ず換気扇を回し続ける。
結露やカビに悩んでいる方はまずは上記を意識してみてください、完全に収まるかどうかは建物の構造や間取り、日当たりにもよって変わりますが、今より状態が改善されることは間違いありません。

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